LED照明交換工事

電球型LEDの登場により、家庭用照明としてLEDは広くどこの家庭でも使われるスタンダードな照明となり、蛍光灯に関してもシーリングタイプ(=円形の蛍光灯)なら家電量販店で様々なメーカーを見つけることができます。

ところが直感型蛍光灯(=棒状の蛍光灯)のLED照明に関しては、直感型LEDどころか、照明器具すら扱っていなかったりするのですが、ここにLED照明交換工事が必要となってくる理由があるのです。

■電球からLED電球への交換は電気工事不要
これは皆さん経験があるのではないでしょうか? そもそも電球のソケットには「交流」の電気がやってきています。

交流というのはコンセントに届けられている電気の供給方法で、電気の流れる方向が周期的に変化し一定ではないのが特徴です。じつは電球って交流の電気で点灯することができます。意外でしょ?

小学校の実験で豆電球を光らせる際には乾電池(=直流電源)を使っていたのですから、家庭用電球も同じ直流で点灯していると思ってしまっても不思議はありません。

実際には家庭用電球って一秒間に100回又は120回点滅を繰り返しているんです。ずーと連続して光って見えるのは、残光がゆっくり消えるという発光体(=フィラメント)の特性によるものだったりします。

一方、LED電球は直流の電気で発光します。取り付けるソケットは電球と同じ。でもここまできてるのは交流の電気で直流ではない。

勘のいい方はもうお気づきですね⁉ LED電球には「交流を直流に切り替える仕組み」が入っているのです。

この電球では必要のなかった「交流を直流に切り替える仕組み」があるからこそ、手軽に交換することができるのですが、一方でLED電球の販売価格を引き上げてしまう原因になっています。

■蛍光灯が電球と同じように交換できないのはなぜ⁉
蛍光灯も電球と同じように交流で発光するように設計されているのですが、発光する仕組みがそもそも違います。

電球は電気を発光体であるフィラメントに流し、その電気抵抗による発熱・発光現象を利用します。

一方蛍光灯は、電気(=電子)を蛍光灯の内部に放り出し(=放電)し、閉じ込めてある水銀ガスに反応させる(=電子を水素おぶつける)ことで放出される光(=紫外線)を蛍光塗料により可視光線(=人の目で認識できる光)に変えることで発光します。

ここでは電球に比べて蛍光灯は複雑なのねって理解でOKですが、発光には「放電」という不安定な要素が入っていることがポイントです。

空気中に電気がと解き放たれる放電現象としてもっともわかりやすいのが「雷」。

雷は一瞬で大きな光を放ちますが、ずっと光り続けることはできません。蛍光灯はずっと光り続ける必要があるため、安定して一定の力で雷を発生させなければいけない。

ここでポイントとなる安定した雷を作り出す仕組みのことを「安定器」といい、蛍光灯を使う照明器具には必ず入っています。

ところがこの安定器、LED照明へと交換する際には全く不要なものであるため、この仕組みを取り除いたり、安定器そのものを電気回路から切り離す作業が必要になるのです。

■LED交換工事で省エネ効果を最大限に引き出そう
直管蛍光灯型LEDの中にはそのまま交換できますよというものも存在します。ただそういったものでは大きな省エネ効果は望めないばかりか、製品寿命も低くなる傾向があります。

家庭の照明をLEDに交換すると最大で70%もの省エネ効果があるとされていますが、これはあくまでもLED照明を効率よく使うためのLED電気工事をおこなった場合の話です。

初期の導入コストばかりに目を向けていていると、省エネを目指したつもりがまったく効果のないものになってしますのでご注意ください。

LED照明交換工事は、電気工事の経験豊富な寺田電気までお問い合わせください。