オール電化

毎日の生活に省エネを組み込んでゆくと、最終的には住宅の「オール電化」へとたどり着きます。オール電化とは家庭で利用するあらゆるエネルギーを「電気」のみにすることです。

では家庭で利用されているエネルギーはどんなものがあるのか、以下に整理してみましょう。

■家庭内で利用するエネルギーの種類

①電気
②ガス
③灯油

どのエネルギーも皆さんよくご存じかと思いますし、その便利さも十分ご理解されていると思いますが、この中の「ガス」と「灯油」を使ってい実現していることを、電気に置き換えるオール電化には、次のようなメリットがあります。

■オール電化のメリット

①火災の発生リスクを抑える
ガスやと灯油といった化石燃料も元としたエネルギーは、「エネルギーそのものが燃える」ことを利用します。

灯油などは液体なので燃料タンク等を利用し、しっかり密閉保存・保管することによりある程度の安全性を確保することはできますが、それでも何らかの拍子で引火する可能性が0になるわけではありません。

さらにガスは気体である上に目に見えないものですから、安全に利用するには灯油以上に慎重な取り扱いが求められます。

こういった「エネルギーそのものが燃える」ことによってえられる便利性は、どんなに安全に配慮したとしても、地震といった突発的に発生する外的要因の前ではむしろ出火リスクでしかありません。

近年、日本各地で発生する巨大地震で命を落とす原因の多くが、倒壊した建物から流れ出したガスや灯油といった化石燃料に引火した2次的な「火災被害」であるとリポートされています。

こういったエネルギーを電気に一本化し、火災発生のリスクを最小限に抑えようというのがオール電化一番のメリットといえます。

②エネルギー一本化による管理コストの抑制
光熱費とは電気、ガス、灯油といったそれぞれのエネルギーを利用するための費用のことですが、灯油を除くそれそれのエネルギーは使用契約を結ぶと、使っても使わなくても「基本料金(基本使用料)」が発生します。

家庭で利用するエネルギーを電気へ絞り込むことで、それ以外の基本料金が不要となり、管理コストを下げることができます。

③お湯を作り出だすエネルギーのコストカット
快適な生活を手にれるためには、住環境の温度をコントロールすることが重要ですが、その中でもっともエネルギーを消費するのが、給湯や床暖房といった「温度を上げる」ことです。

特に水を温水にするためには多くのエネルギーが必要となることから、電気を使った給湯システムはコスト的にまったく会わないものでした。しかし技術の発達にともないより低電力で安定した給湯システムが登場します。その一つがヒートポンプ技術を使った「エコキュート」といいます。

基本的には冷蔵庫やクーラーの機能が逆になったものと考えてOK。気体の持つ「圧縮していくと熱を持つ」性質を利用し、温まった気体を放熱装置(=ラジエター)に導き、外気や水と熱の交換(=温度は高いところから低いところへ移動する)するといった技術です。

こういった技術を使い、電気料金の安い時間帯に水温を上げて一定量蓄えておくことで、省エネになるというわけです。

また水は「熱しにくくて冷めにくい」性質がありますから、一度温度を上げてしまえばその状態をキープすることに大きな電力が必要になることはありません。エコキュートが24時間給湯にもかかわらず、省エネとされるのにはこういった理由があるのです。

■オール電化のデメリット
オール電化のデメリットは、なんといっても導入する初期コストが高額になりがちなのと、電気を扱うプロ以外の技術も必要になることでしょう。

家庭内で使用するエネルギーを電気へと一本化するわけですから、ガス配管やガス器具の撤去に始まり、給湯システム入れ替えにともなう水道配管の変更など、電気の専門知識だけでは足りない様々な技術を総動員して対応する必要があります。

住宅のオール電化をおこなうためには、こういった複雑な作業を安全かつ適切におこなうことができる電気工事業者の選定が重要となります、

オール電化をご検討の際には、長年の実績でガスや灯油を扱う別事業者との連携も得意としている寺田電気までご相談ください。